院長・スタッフ｜川崎市中原区の動物病院なら、高野動物病院

高野動物病院前院長、高野徳孝です。
この度、当院定年規定により令和3年3月31日をもちまして院長を退任いたしました。在任中は格別のご厚情を賜り厚くお礼を申し上げます。
平成 3 年 10 月に開院して以来 30 年間、多くのワンちゃんネコちゃん、そしてそのオーナーの皆様にお会いいたしました。病気といういつもではない側面からの係わり方ではありましたが、その中に垣間見る動物たちの機微が少しずつ変わる様子を感じることができるようになったような気がしております。
我々の仕事は、実業や芸術のように何かを生み出し世の中に送り出すことはできません。農作物を収穫するようなことでもなく、生活を変えるような発明もありません。目頭が熱くなるような歌でもありません。ゴールはもとの状態に戻し今までの日常を迎えさせること です。それを目標に少しだけ薬や手術の力を借りて、でも治っていくのは動物自らの力です。それに頼って治療しています。多すぎず少なすぎずの治療で、日常に戻れれば一番いいと思っておりました。
東日本大震災から 10 年を迎え、被災者の方々が日常を取り戻す努力を重ねている姿が再び報道され、つくづく当たり前の日常こそが最大の幸せであることを再確認いたしました。 健康であることこそが最大の幸せです。動物も全く同様なのですが、彼らはそのとこを自覚することはありません。もちろん回復に向かえば、元気も出るし食欲も戻ります。でもそれとは別に目の奥の機微が少しずつ変わっていくような気がします。治療をしながらそこに近づいていくとき、飼い主様のつかの間の笑顔がありました。そんな笑顔に支えられた 30年でした。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
令和3年4月1日からは、副院長でした新井田が院長を引き継ぎます。新井田のもとスタッフ一丸となって日々の診療に当たりますので、今まで以上にご厚誼を賜りますことをお願い申し上げます。また、高野動物病院を支えてくださった、医療関係ディーラーのご担当者様には様々な無理を申しあげているにも関わらず、都度、迅速丁寧に対応していただき、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

こんにちは、このたび、前院長の高野徳孝先生より引き継ぐかたちで院長を務めることになりました、獣医師の新井田修輔です。
私は 2007 年４月に当院に勤め始めて以来、本当にたくさんのことを経験させていただきながら、これまで診療に従事してきました。
当院は、開院しておよそ 30 年、高野前院長の飼い主様に寄り添った動物医療、地域に根差した動物医療を、多くの皆様にご支持いただき成長してきた病院です。今後は私が、高野前院長の理念と志をしっかりと受け継ぎ、高野前院長が作り上げてきた病院の診療精度や雰囲気、なにより来院していただく皆様の信頼を損なうことのないよう、スタッフとともに一丸となって努力してまいります。
これからも高野動物病院をどうぞよろしくお願いいたします。